ほぼ一年がかりで取り組んだプロジェクトが、今日、本格的に動きはじめました。
タイタン・タービンの一員として、河原尚子さん、河原司さんと一緒に取り組ませて頂いた今回のお題は、老舗のお茶屋の新業態開発。
僕らからの提案は、お茶を美味しいと感じてもらうことでした。
当たり前の提案なんですが、それができていない世の中です。ペットボトルのCMで、ペットボトルと急須で淹れたお茶に大差がないと公言してしまう世の中です。
ペットボトルのお茶が美味しくなることは大歓迎です。しかし、それは、本来のお茶の美味しさをみんなが知っていることが前提。
伝統文化とか工芸とか、たしなみとか。みんなその前提が崩れてしまっているから、おかしなことになっているわけで、、、
だからこそ「美味しいお茶を味わえるお店」を提案することにしました。
とにもかくにも、新しくも珍しくもないことを仕事として提案することはとてもチャレンジなことです。
そんなチャレンジに尚子さんと司さんと3人で取り組み、今日を迎えてふと込み上げてきたのがこの言葉。
「面白きこともなき世を面白く 住みなすものは心なりけり」
新しくないものを世の中に提案し直すというのは、どこかでかの高杉晋作の言葉に通じるようです。
恥ずかしながら、まだまだ間に合ってないものが多く、いまだ陽の目をみないものもあるのですが、Needle to Leaf と名付けた店名には、「お茶の美味しさとともにある美しい暮らし」への願いが込められています。
日本だけだといいますが、例えば針のように形を整えられたお茶の葉が、人とお茶の美味しい関係をつなぎ、縫い合わせてくれたらと思うわけです。
そんなこんな、当たり前を提案してばかりの今回の仕事のの中で、唯一新しいものを提案させて頂きました。
まだ販売がはじまっていませんが、新しいお茶をクライアントと一緒になって開発。これが、かんたんで美味しくて美しいんです♪
みなさん、お楽しみに。
#Terminal81